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INTERVIEW TO POPNONAME

ジャーマンクラウトロックシーンと現代のエレクトロミュージックシーンを繋ぐ担い手、バルト海南部のフェーマルン島出身、ドイツケルン在住「POPNONAME」ことイェンス・ウィ・ベヤーが2ndアルバム「Surrounded By Weather」リリースツアーの為、初来日した。アルバムジャケットのアートワークが提示する「何が変わろうとも永遠を集中させる」というプリズムの世界に、様々なサウンドスケープがスピリチャルな姿を現す。

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INTERVIEW & TEXT:Nobuhiro Kasai (Versoix/ROZALIA SCARTISSUE)
Translation:Hyde Yano
Photo:Keita Miyai, papiko, Hiroyuki Mutoh (suzy)


Q1)早速だけど、初来日&ギグの感想は?


POPNONAME(以下P):街を歩いている人達は、みんなハッピーでとても良い雰囲気だね。
食事も美味しくて気候もドイツと同じような感じだし、気温も2〜3度の差だと思うよ。
日本に来る飛行機の中でドイツと日本は、まったく違うネイチャーがあって気候も違うだろうなーって想像してたけど、日本に到着してみたらドイツと似ていたよ。(笑)
もちろん文化の違いは、あるけど何故か最初から日本が母国のようにも感じられたんだ。
ギグが終わってみての感想だけどレーベルメイトでもあるKAITOのLiveは、最高だったね!
実は、Liveを終えてからステージ裏で仮眠していたんだけど、そこで寝ている時に家で寝ているみたいな感じがしたよ!


Nobuhiro Kasai(以下K):そう言えば、Live終わってから姿見かけなかったよね。DJ ZUYACKにイェンスは、時差ボケが辛いみたいって聞いたけど、あの音量の中、ステージ裏で寝るって凄いね。日本も相当気に入ったみたいだし、アテンドが良かったのかな?ドイツと日本は、いろんな意味でよく似ているといった話を耳にするけど、ドイツ人から見てもそう感じるんだね。


P:My bed was the stage!!!(Seco Lounge)


K:It's good(笑)世界中を旅するミュージシャンの名言集入りです!


Q2)続いて、2ndアルバム「Surrounded By Weather」のコンセプトと背景を聞かせて下さい。


P:このアルバムは、良い意味でなんでもありなんだ。その中でもとくにサウンドスケープ的な情景をイメージしている。「Surrounded By Weather」も気候に浸っているといった意味だしね。


K:僕もこのジャケットのイメージが強くてジャーマンクラウトロックのテイストだなと思ったしリスニングしてみたら、サウンドスケープ的な風景の世界が頭の中に広がって行く感じがしました。


P:ありがとう!僕が狙っているのは、そういったことをリスナーにイメージしてもらうことなんだ。


Q3)いつも、どんな環境からインスピレーションを受けているの?


P:日々、出会うたくさんの人々かな。スタジオでのアイディアもあるし
いろんなミュージシャンとセッションしたり、タクシーの中でぼんやりと風景を見ながらアイディアが浮かんだりね。


K:アイディアとかは、突然思いつくことが多いよね。
イェンスは、ギグの翌日に行った温泉でも露天風呂のお湯が出ているところに耳を近づけて音を聞いたり、移動中の車内では、無音でゴメンって声をかけたら、「サイレントミュージック大好き!」と言ってみたり、天然キャラ的というかアーティスト性が高いというか、独自の強い個性を持っているアーティストであることは、間違いないと思います。 


Q4)音楽に対しては、どんなバックグラウンドを持って現在に至るのですか?


PNN03.jpgP:僕が住んでいるドイツには、昔からたくさんのバンドがひしめいている。とくにジャーマンクラウトロックのKRAFT WERK、CAN、NEU!、CLUSTER、LADUSSELDORF、Klaus Schulzeからは、影響を受けたね。KOMPAKTのレーベルメイトやミニマルテクノシーンも良い刺激になっているし、現代音楽のスティーヴ・ライヒやテリー・ライリーなどのエクスペリメンタル、ウェンディ・カルロスからモーツアルトまで聴くね。アンビエントミュージックは、クラシックに繋がって行く。言葉もミュージックだと思うし、こういったクエスチョン&アンサーもミュージックだと考えている。


K:CLUSTER、LADUSSELDORF、Klaus Schulze音楽センス抜群だね!ドイツ人と、この辺の音楽話が出来るって最高なことだと思います。日本では、マニアックな人だと思われがちだからね。ジャーマンクラウトロックは、ジャケのアートワークも素晴らしいし現代のエレクトロミュージックやミニマルテクノシーンの起源として受け止めているよ。


P:全然違うところで生まれても、音楽や文化を通じて価値観を共有し合えることに僕も感謝するよ。



Q5)では、Liveやアルバムをリリースすることなど音楽を通してリスナーにどのような事を伝えたい?


P:リスナー、一人一人の捉え方によってメッセージも違うと思う。
何かによって閉ざされた心を開かせるようなことをしていると考えることもある。
僕は、バルト海南部のフェーマルン島出身で自然の中で育ったから、そこで培ったスピリチュアルなマインドを伝えたいんだよ。


K:イェンスは、風貌や眼差し、喋り方がとてもナチュラルだし普通じゃない雰囲気があるというか、自然の中で育ったから森の民というか植物的というか。なかなか似合わない服とかも似合っちゃうし、雰囲気で持って行くタイプだね。


Q6)日本のクラブシーンも世代を変えながら成熟してきているけど、ヨーロッパのクラブシーンは、どう?僕たちのまわりでは、ファッションからの影響も受けてエレクトロブームとか、ここ数年はミニマル系アーティストが人気で多数来日してる。特に昨年末幕張で行われたWOMB ADVENTUREでのM_NUSのLiveアクトは素晴らしかった。最近ではエレクトロの裏でミニマルテクノシーンやミニマルスタイルのファッションが盛り上がって来てるけどヨーロッパは、どうなの?


P:日本とドイツのシーンに差ほど違いはないと感じたよ。ベルリンでは、ここ5年、確かにミニマルテクノシーンが盛り上がっている。「ドゥス!ドゥス!ドゥス!」ベルリンのトレゾアには、僕も行くよ!Panorama Barでプレイしたりね。あとは、モスクワや東欧のダンスミュージックシーンが面白いかな。オーディエンスを見ていると音楽に陶酔しきっているのが印象的なんだ。僕達は、バンド構成で新しい人たち取り入れて音楽を創っているし、ケルンに才能ある他国のミュージシャンを呼んでセッションしたり。僕が住んでいるヨーロッパの人々は、音楽を愛しダンスを愛し笑顔でフリーを感じるよ。イスタンブールの人々は、ストックホルムの人々と違いロンドンの人々は、モスクワやベルリンの人々とも違う。過去2年間に訪れた国々で、自分自身の目で見てきたことだけど、言語ではない音楽を通じて同じ感情や喜びをシェアすることは、とても幸福なことだと心底思うよ。


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Q7)続いて、最近では、配信サイトなどからのダウンロードが音楽収集のメインとなってヴァイナル、CDの衰退によるデジタル化についてどう思うか聞かせて下さい。


P:そうだねー、とてもデジタル化しているね。世界中、何処に居てもアクセス出来ることなどメリットは、非常に高いし革命的なことであると思う。でも同時に、こうやってペンを持つようにヴァイナルやCDを見て触れてそこから、何かを感じることも音楽をリスニングすることに必要なことだと思う。


K:ヴァイナル、CDは、プロダクトとしての形態やカバーデザインなど魅力は、たくさんあると思うけど?


P:アートワークやプロダクトとしてのデザインにもっと凝るべきだよ。それらを含めてリスニングするってことを僕もずっとやってきているし。


K:なるほど、まさに今僕たちはそういった音楽関連のプロダクトをデザインしているところです。


P:Great! 是非、何か一緒にコラボレーションしてみたいね!


K:Think you so mach!じゃあ、機会があれば何か一緒にやりましょう。


Q8)では、今後の活動予定を教えて下さい。


P:これからフランクフルト経由でケルンに戻り、数日後には休暇で家族とメキシコへ行くんだ。
この旅では、新しいアルバムのインスピレーションを感じるかもね。3月後半には、ストックホルムのADA、ジェン・スタニア、ドイツで人気のあるフィリップ・ヤンソン、モダニストのヤーク・ボルガーなどと12inchアルバムを制作する予定だし、可能な限り日本に早く帰ってきたいよ!


K:最後に日本のリスナーへメッセージをどうぞ!


P: 街を歩いて、とても興味深かったのは、ホワイトのマスクをした人々のこと。
僕は、何か神聖な感じを受けた。(笑)ホワイトカラーのマスクを外して自由を感じてくれ!そしてマスクをするならカラフルなカラーのマスクをオススメするよ。(笑)



*Wikipedia参照

サウンドスケープ(soundscape)とは、1960年代終わりに、カナダの作曲家ライモンド・マーリー・シェーファーによって提唱された概念で「音風景」、「音景」などと訳される。風景には音が欠かせないという考え方で、そこからサウンドスケープデザインが生まれた。
プリズム (prism) とは、光を分散・屈折・全反射・複屈折させるための周囲の空間とは屈折率の異なるガラス・水晶などの透明な媒質でできた多面体。日本語では「三稜鏡(さんりょうきょう)」とも呼ばれた。


協力:
FOUNTAIN MUSIC
●KOMPAKT
Suzy inc.
Versoix/ROZALIA SCARTISSUE
RADD LOUNGE






FOUNTAIN MUSIC PRESENTS
●KOMPAKT
POPNONAME. New Album.
SURROUNDED BY WEATHER Release Party 2009

date 2/6 fri. at SECO LOUNGE


2/6に渋谷SECOにて行われたリリースパーティーは同じくKOMPAKTからスペシャルゲストとしてKaito、Shu okuyama&kazuma、spekによる4ライブとDJによる全7アーティストという豪華ラインナップのもと約300人のオーディエンスでフロアーを埋め尽くした。


メインアクトであるPOPNONAMEはクラウトロックをベースにミニマルテクノ、アンビエント、ジャーマンプログレッシブなど様々な要素が混じり合ったメランコリックなボーカルサウンドからフロアーのヒートアップに合わせて、徐々にアップテンポなテクノセットへ。ボーカルだけに留まらず、ギター、シンセも一人でこなし、普段の物静かでゆったりとしたしぐさをする彼の印象からは想像出来ない、アグレッシブで力強いライブを見せ付け、観客を魅了した。(Kana Miyazawa/suzy)


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-live set-
POPNONAME (●KOMPAKT/FOUNTAIN MUSIC)
KAITO (●KOMPAKT)
Shu Okuyama (Milnormodern/Minimood)
Spek (Timothy Really)


-dj set-
RYUJIRO TAMAKI (PUBLIC IMAGE)
KON&ZUYACK (Timothy Really)






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